最近ハワイアン・エレクトリック社から使用電気料金の請求書を受け取った人々の中には、料金が上がったことに気づいた人は少なくないだろう。
毎月同じくらい電気を使っているはずなのに電気代が上がっている理由についてハワイアン・エレクトリック社は石油価格の高騰だと説明している。
新型コロナウィルス感染が拡大した頃は原油価格は安かったために、在宅勤務やオンライン授業などで家族が家にいる時間が長くなっても電気代は安かった。
ところが2021年に入ると石油価格は徐々に上がり始めてきた。
ハワイアン・エレクトリック社の広報担当者、シャノン・タンゴナン氏は「石油価格上昇に伴って電気代も上がり続け、キロワットあたりの料金レートは過去7年間で最も高いものになってしまっています」と述べている。
オアフ島では昨年の同時期と比較して27%もレートが高くなっている。
1時間に500キロワットの電力を使用する平均的家庭の1カ月の電気代は2021年1月は140ドルだったが、2021年7月には165ドルに上がり、2022年2月には180ドルとなっている。
同じ電気量を使用しているにもかかわらず、1年前と比べて40ドルの値上がりだ。
タンゴナン氏は「石油価格が上がり続ければ、電気代も上がることになります。皆さんが支払っている料金の半分は石油コストと石油を使用して発電している電力の購入価格なのです。値上がりによってハワイアン・エレクトリック社が利益を得ているわけではなく、単に電力のコストが上がっていて、その分が顧客に転嫁されているという状況です」と説明している。
ワヒアワにある家庭では、電気の使用は何も変わっていないのに電気代が175ドルも上がったという。
ノースショアの家庭では、電気製品をなるべく使用しないようにしてエアコンの使用をやめたのにもかかわらず、電気代は下がらなかった。
1月27日、ハワイアン・エレクトリック社は顧客に対して、平均家庭での電気代が月7ドル値上がりすることになるだろうと通知を出した。
また、同社では新メーターを導入して、ピーク時以外(午後5時から9時)に電気を利用することで電気代を削減するプログラムを開始している。
このプログラムの詳細はこちらから。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.2.8)