米国疾病予防管理センター(CDC)は、6日(火)、カリフォルニア州のチーズ・乳製品製造会社が、2人を死亡させ、20人以上を発病させた10年にわたるリステリア食中毒の発生源であると発表した。
ホノルル・スター・アドバタイザーの報道によると、カリフォルニア州モデストのリゾ・ロペス・フーズ社(Rizo-Lopez Foods)が製造したソフトチーズとその他の乳製品が、2014年6月に初めて検出された集団発生と関連していることが、新たな検査結果と証拠から判明した。CDCによると、最初の検出以来、11州で少なくとも26人が発病しており、その中には2017年にカリフォルニア州で死亡した人と2020年にテキサス州で死亡した人が含まれているという。
リゾ・ロペス・フーズ社は、ティオ・フランシスコ (Tio Francisco)、ドン・フランシスコ (Don Francisco)、リゾ・ブロス(Rizo Bros)、リオ・グランデ(Rio Grande)、フード・シティ(Food City)、エル・ワッシュ(El Huache)、ラ・オルデナ(La Ordena)、サン・カーロス(San Carlos)、カンペシーノ(Campesino)、サンタ・マリア(Santa Maria)、ドス・ランチートス(Dos Ranchitos)、カーサ・カルデナス(Casa Cardenas)、365ホールフーズ・マーケット(365 Whole Foods Market)のブランドで販売された60種類以上のソフトチーズ、ヨーグルト、サワークリームをリコールした。これらの製品は全米のスーパーマーケットやデリカウンターなどで流通していた。
リステリア菌感染症は重病を引き起こし、まれに死に至ることもある。妊娠中の人、65歳以上の高齢者、免疫力が低下している人は特に感染しやすい。筋肉痛、発熱、倦怠感などの症状は通常、汚染された食品を食べてから2週間以内に始まるが、それより早く始まることも、遅く始まることもある。
CDCは、リコール該当製品の購入者に対し、製品を廃棄し、冷蔵庫やキッチンカウンター、その他の接触部分を徹底的に清掃するよう警告している。リステリア菌は冷蔵庫内で生き残るため、他の食品への付着による感染症を防ぐためにも念入りな掃除が重要だとされている。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.2.7)