ハワイ日本文化センター(JCCH)は、TOMODACHIイニシアチブとオデッセイジャパンの協力のもと、「TOMODACHI Kibou for Maui」という新しいプログラムの一環として、マウイ島の山火事で被災した若者たちを日本に派遣する準備を進めているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
JCCH理事長兼事務局長のネイト・ギョートク氏は、このプログラムではマウイ島の高校3年生と4年生の10名を日本の東北地方にある東松島市に派遣する予定であると語った。
JCCHのニュースリリースによると、生徒たちはそこで2011年3月の東日本大震災からの復興に携わっている日本の若者たちと交流し、地元の団体やトレーナーから復興プロセスについて学ぶという。
ギョートク氏は、声明にて、「自らも悲劇を経験し、東北の復興に積極的に取り組んでいる若者たちとつながることで、マウイの学生たちが同じように行動する手助けになることを願っている」と述べた。
米日カウンシルの理事である川浪陽氏は、山火事の被災者が直面した悲劇の余波を目の当たりにし、このプログラムのアイデアをギョートク氏に持ちかけた。
川浪氏は、かつて、2011年に起きた東日本大震災の津波で被災した日本の子どもたちをハワイに招待し、回復を支援するプログラム「レインボー・フォー・ジャパン・キッズ」のボランティアも行っていた。
川浪氏は、学生たちが東松島市でコミュニティの強化や、再建に役立っている制度やプログラムについて学ぶ手助けになればと語った。参加した若者たちは、マウイ島に帰国した後、この訪問で学んだ復興スキルや教訓を活かすことができるのが理想だ。「リーダーシップのある生徒を求めている。これは単なる日本への無料旅行ではない。生徒たちをさらに大きなものへと成長させる機会なのだ」
ギョートク氏によると、プログラムの旅費は日本の外務省が負担することになっており、少なくとも2組の参加が可能だという。しかし、山火事で持ち物を失った若者も多いため、JCCHは若者たちに旅行用品を提供するスポンサーを募集している。
スポンサーや寄付についての問い合わせは、JCCHのEメール([email protected])まで連絡を。
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(日刊サン 2024.2.7)