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【ハワイニュース】キラウエア火山 山頂の改修作業がスタート

2018年のキラウエア火山の噴火でハワイ火山国立公園の建物や道路が壊滅的な打撃を受けてから約6年が経ち、国立公園局は、キラウエア火山の山頂エリアを修復する2800万ドルのプロジェクトを開始した。

ホノルル・スター・アドバタイザーの報道によると、請負業者は先週、公園の災害復旧プロジェクトのフェーズ1の一環として、ウエカフナ・ブラフにあるジャガー博物館と旧米国地質調査所ハワイ火山観測所の建物をフェンスで囲い、撤去の準備を進めたという。

早ければ今年秋に開始される予定のフェーズ2では、キラウエア・ビジター・センターの修復が行われる。一方、キラウエア・ミリタリー・キャンプの歴史ある球技場の近くでは、2100万ドルをかけたハワイ火山観測所の新しいフィールドステーションの建設が進められている。

ハレマウマウ火口の下部からマグマが流出し、カルデラが崩壊したことにより、キラウエア山頂の地形の変容は2018年の噴火の初期に始まった。それが数千回の地震を引き起こし、すぐ近くの建物に被害を与えた。3カ月にわたる噴火により、10億立方ヤードの溶岩がプナ下流の土地に押し寄せ、700軒以上の家屋が破壊され、推定8億ドルの被害が出た。この200年間で最も破壊的な噴火となり、火山国立公園の大部分が134日間閉鎖された。

フェーズ1では、ネイティブ・ハワイアンやその他の人々が神聖視する地域にふさわしい、そしてより自然な景観に、ウエカフナを復元することが計画されている。内部を修復した後、建物は撤去されるが、展望台は残される予定だ。公園関係者によると、パノラマの景色を邪魔したり、人々が場所の感覚をどう解釈するかに影響を与えないよう、解説的な展示は最小限にとどめる予定だという。

修復工事期間中、公園を訪れる人は、駐車場の減少、入園口での遅延、一時的なエリア閉鎖の可能性を予期しておいたほうが良さそうだ。現在ウエカフナの駐車場の半分は、建設作業のため封鎖されている。また、キラウエア・ビジター・センターの砂利敷きのオーバーフロー駐車場は建設準備区域となる。

また、クレーター・リム・ドライブも、安全性を向上させ公園入口の混雑を緩和するため、フェーズ1の一部として整備される。管理車線が作られ、入口駅の先にラウンドアバウト(環状交差点)が追加される。

なお、フェーズ12年以上続く見込みとなっている。

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画像:Shutterstock.com

(日刊サン 2024.2.7)

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