2023年、衝突に終わった警察の追跡の隠蔽、ゴーストガン製造用部品の入手など、28件の事件に関連してホノルルの警察官29人が懲戒処分を受けたことがわかった。

ホノルル・スター・アドバタイザーの報道によると、12人の警察官が「免職」となり、そのうち2人は退職、1人は正式に解雇される前に辞職した。2023年にホノルル警察（HPD）から懲戒処分を受けた警官は合計35人に上る。

2022年には14件の事件に関して22人の警官が懲戒処分を受けた。2021年には22件の事件で27人が、2020年には42件の事件で55人が懲戒処分を受けている。

HPDには1800人以上の警察官がおり、昨年懲戒処分を受けた29人の警察官は全体の1％強に過ぎない。

HPDのアーサー・“ジョー“・ローガン署長は、声明にて、「警察官を高い基準で管理し、不祥事の疑惑は徹底的に調査する。不祥事が発生した場合、適切な懲戒処分が下される。これには停職や免職が含まれるが、それだけに限定されない。我々は市民の信頼を大切にし、日々その維持に努めている」と述べた。

HPDの年次懲戒報告書は、先週、州議会議員に提出された。報告書には、処分を受けた警察官の氏名や理由、処分確定までにかかった時間などについて記載されており、その透明性が議会でも称賛されている。

ホノルル警察委員会のダグ・チン委員長は、「どのような組織にも悪人はいる。ホノルルのように警官の数が多い部署では、毎年必ず一定数の人間が懲戒処分を受ける。だからといって、大多数の警察官が毎日行っている善行や奉仕活動が損なわれるものではない」と述べ、報告書から傾向を発見し、不祥事を最小限に抑えることが重要であると強調した。