オアフ島で動物保護活動を行なっている非営利団体「ハワイアン・ヒューメイン・ソサエティー」では現在、動物たちを一時的に引き取って自宅で面倒を見てくれる里親ボランティアを募っているとKHON2が伝えている。
同団体のマネージャー、ブランディ・シマブクロ氏によると、何らかの理由で飼えなくなったと成犬が持ち込まれる件数が急増し、シェルターがいっぱいになってしまっているという。
同団体では昨年10月から、シェルターに空きがなくなるたびに、一時的に自宅で動物の面倒を見てくれる里親ボランティアを募ってきている。
「自宅で飼うというのは、動物たちの行動面からも、健康面からも利点がある。例えば、多くの犬には肘の部分に摩擦傷と呼ばれる症状があり、これは硬い表面のところで長期間過ごしてきたことによるもので、屋外で暮らしてきた犬によく見られる。そういった犬を自宅に引き取り、柔らかいベッドやソファに寝かせてもらえればと望んでいる」
里親の役割は、犬や猫を一時的に自宅に引き取り、飼い犬/猫として暮らす体験をさせ、人間との生活に慣れさせることだ。
ソサエティーにいる動物たちは、飼い主に捨てられたり、あまり良い状態で飼育されていなかった場合が多いため、社会生活に慣れさせることが重要だという。
同団体の「カウチ・クラッシャーズ(ソファで眠りこける)・プログラム」と呼ばれるこの里親システムは、3日から2週間ほどの期間、犬/猫を自宅で飼育するというものだ。
シマブクロ氏は、「非常に喜ばしいことに、実際には、里親に出された動物の33%ほどは、そのままその家庭に正式に引き取られていく。現在、短期間だけでもいいので、里親ボランティアを本当に必要としている。ぜひモイリイリの施設を訪ねてみてほしい」と語っている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.2.6)