UH 新スタジアム建設すれば大赤字
アロハスタジアムが閉鎖され、新しいスタジアムが建設される2023年までハワイ大学のアメリカンフットボールチームは試合を行うスタジアムを失った。
その3年間の間、現在練習場として利用しているマノア校内のフィールドをスタジアムとして利用するためには大規模な工事が必要で、その予算はおよそ600万ドルだという。
ハワイ大学の運動部を統括するデービッド・マトリン氏がこの計画を2月4日に行われた大学の理事会に提出した。
この計画によると、3年間のアメリカンフットボール部の試合を行うために毎年40万ドルの赤字を抱えることになるとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
州が新型コロナウィルス感染拡大で大打撃を受けたハワイ経済のために大幅な税収不足に陥っている現在、ハワイの公立大学が3年間で1,200万ドルの赤字を抱えるということは、納税者であるハワイ州の住民にさらなる税金として降りかかってくるかもしれない。
理事の1人で、土地開発や建設に詳しいベンジャミン・クボ弁護士は「8年から10年という期間であればこの建設は現実的かもしれないが、3年という一時的なものと考えているスタジアムは、アロハスタジアムが完成して試合会場が移った後も維持修繕が必要な半永久的な建物となる」として慎重な決断をしたいと述べている。
今年のハワイ大学アメリカンフットボールチームの初戦はポートランド州立大学との対戦で、9月4日にハワイで行われることになっている。
2021年のシーズンでハワイで予定されている試合は6試合、その後2年間では毎年6試合か7試合が行われる予定だ。
写真:Tada Images / Shutterstock.com
(日刊サン 2021.2.5)
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