ニッショードーが創業100年
ハワイで暮らしている人なら、ニッショードーを知らなくても、小さな紙に包まれたチチだんごを知らない人はいないだろう。
最近ではソーシャルメディアへの投稿などのクチコミで人気が広がり、地元の人々だけでなく観光客にも人気となっている。
正式にはニッショードー・キャンディー・ストアという名前で、カリヒの倉庫街にある本当に小さな餅ショップだが、今年は創業100周年にあたるとKHONが伝えている。
広島からサトウキビ畑で働くためにハワイに移民としてやってきた祖父が1921年に始めたこの店を、現在3代目のオーナーであるマイケル・ヒラオさんが経営をしている。
「私の祖父が始めた伝統的なレシピをほとんど変えないで使っています。餅を手作りするのは簡単ではないけれども、子供の頃からやらされてきました」
チチだんごは一番人気の商品で、新型コロナ感染拡大前では1,800ポンドのチチだんごを製造していたが、今では1,000ポンドほどに激減しているという。
「コロナ禍中では売り上げが激減して、本当に大変です。観光客も大幅に減って、大きなパーティなどもなくなりました。うちの売り上げの20%から25%がなくなりました」
チチだんごを卸す小売店からの注文も大口の注文もなくなって、店で売ることが主な販路となった。また店舗が幹線道路から見えないところにあるためにそれも非常に難しい状況となっているという。
創業100年となるニッショードーは大恐慌の時代も第2次世界大戦も乗り越えてきて、これからもこのニッショードーの名前を残すために頑張っているとヒラオさんはインタビューに答えている。
ニッショードーの店の住所はディリンハム・ブルバード1095番地、ビルディング1-5、月曜から金曜まで午前7時から午後4時まで、土曜は午前7時から午後3時まで、日曜定休。
(日刊サン 2021.2.4)
シェアする