先週末、マウイ島は大雨に見舞われ、各地で大きな被害が生じた。
その中で、消防士が雨水排水口から排水管内に吸い込まれて重傷を負うという事故が起きた。消防士は病院で治療を受けているが、大量の輸血を必要としており、一般からの献血が求められているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
負傷したのはトレ・エバンズ・デゥマラン隊員(24)で、家族がウェブサイトを立ち上げ、容態について最新情報を公開しているという。
それによると、少し回復の兆しが見えており、時折鎮静剤の使用を停止する際には、呼びかけに反応するようになったという。
しかし、大量の輸血が必要な状態であり、ハワイ血液バンクに十分な輸血用血液がないため、家族が一般の人々からの献血を呼びかけている。
ハワイ血液バンクのフレッド・マクファデン氏によると、デゥマラン氏の血液型はO型だが、血液型にかかわらず献血をしてほしいという。
「当団体では、いつもすべての血液型に関して3日分ほどの蓄えしかない。現在は、O型プラスとO型マイナスを合わせても1.5日分しか在庫がない状態だ。少しでも多くの人が献血へ協力をしてくれるようお願いしたい」
近隣島には血液バンクがないため、オアフ島の血液バンクが週7日体制で供給を行なっている。
マクファデン氏によると、1人の献血で基本的に3人の命を救うことができ、ハワイ全体で18カ所の病院の輸血を賄うために、毎日200人の献血を必要としているという。
デゥラマン氏への献血の際には、『sponsor code 1898』と伝えてほしいとのこと。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.2.3)