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【ハワイニュース】卵の価格高騰でハワイの地産に注目

卵の価格の非常な高騰に多くの人が困惑している。

飲食業界も、朝食メニューからパンやケーキなどのベーカリー食品まで、大きな打撃を受けているとKHON2が伝えている。

専門家によると、州内での卵の価格は全米で最も高く、1ダースあたり9.73ドル(1,250円)となっている。

2店舗合わせて週5,000個の卵を使用するという地元レストラン「モケズ・ブレッド&ブレックファストMoke’s Bread & Breakfast)のオーナーであるケオラ・ウォーレン氏は、次のように語っている。

「メニューを少し変えて、卵以外の食材や、卵を使わない料理に注目してもらうようにすることも考えている。もちろん、できる限り地元の食材を使うという方針は変わらない」

アメリカ本土からの卵が高騰している主な原因は、鳥インフルエンザの被害にあった養鶏農家がニワトリを処分せざるを得なくなり、全米で卵が品薄になってしまったことだ。

ハワイでは幸運にも鳥インフルエンザの感染は起こっていない。

それにも関わらずハワイ産の卵も値上がりしているのは、本土からの飼料や資材の輸送費が上がっているとともに、地元産卵の需要が大きく伸びているからだ。

地元の養鶏農家から卵を購入している「ジッピーズ」は、「卵は値上がりしているが、本土からのものほどではない。現時点では卵は14%ほど値上がりしているが、メニューの価格はそのままだ。しかし、いつかは上げざるを得なくなるかもしれない」

カウアイ島では、島内の農家に養鶏を推奨する「養鶏教育プロジェクト」が発足し、すでに良い結果を出している。

プロジェクト・マネージャーのアニ・カポルシオ氏は以下のように述べている。

「毎週100ダース以上の卵を出荷し、完売している。栄養価の高い新鮮な卵を地産地消する素晴らしいプロジェクトだ。卵は、補助的栄養支援プログラム(Supplemental Nuturition Assistance Program : SNAP)の対象品あり、フードスタンプでも購入できる。また、農家にとっても経済的な活力となる。
食料の不足に関しては、これが最初の一歩となるかもしれない。これは地元の食材産業に投資するきっかけになる。地産地消し、サステナブルな島となるためには、地元の農業を支援することが重要だ」

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.2.2)

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