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【ハワイニュース】梅毒感染拡大 ハワイでは先天梅毒が全米10位

米国疾病予防管理センター(CDC)は、2022年の性感染症(sexually transmitted infectionsSTI)調査報告を発表した。これによると、梅毒と先天梅毒の感染率は大幅に跳ね上がっており、ハワイもその影響を受けているとKHON2が伝えている。

CDCは、米国では2021年以降、クラミジアの感染率は比較的横ばい、淋病の感染率は全体的に減少しているが、梅毒の流行が悪化していることを指摘している。

2021年に報告された梅毒症例は合計173858件だったが、2022年には203500件と17%も増加している。

梅毒は細菌感染症で、多くの場合、最初にただれとして現れ、放置しておくと、発疹、発熱、体重減少、疲労などの症状が進行する。場合によっては、重度の神経障害を引き起こすこともある。梅毒は体内で何年も潜伏していることがあるが、ひとたび発見されれば抗生物質によって治癒可能だ。

2022年にハワイで報告された梅毒症例は231件で、人口10万人あたりの感染数は16件、全米の州の中で23位だった。なお、全米平均の17.7件をわずかに下回っている。

梅毒の蔓延以上に憂慮すべきは、妊娠中に感染した母親から胎児に感染する先天梅毒の最近の発生率である。この割合は2021年から2022年にかけて30.6%も急増した。先天梅毒の初期に感染した胎児の中には、明らかな症状を伴わずに生まれてくるものもいるが、梅毒の後期に感染した場合には、重度の先天性欠損症を患うことがある。

2022年にハワイで報告された先天梅毒の新生児は27人で、新生児10万人あたりの感染数は172.9件、全米で10位だった。なお、全米平均は102.5件だった。

CDCによると、淋病はミシシッピ州、サウスダコタ州、ルイジアナ州、アラスカ州、ジョージア州で最も多かった。一方、クラミジアの症例はかなり安定している。クラミジア感染者が最も多かった州はルイジアナ州、ミシシッピ州、アラスカ州、サウスカロライナ州、ジョージア州で、南部に多い傾向が見られた。

CDCSTIの蔓延を食い止めるため、予防と検査を呼びかけている。クラミジア、淋病、梅毒はいずれも早期に発見し、適切な治療を受ければ治癒が可能だと言われている。

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画像:Shutterstock.com

(日刊サン 2024.2.1)

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