マウイ島で行き場のないペットたちを保護し、里親探しをサポートする愛護組織のマウイ・ヒューメイン・ソサエティが、助けを求めているとハワイ・ニュース・ナウが報じている。
現在、マウイ・ヒューメイン・ソサエティには600匹以上のペットが保護されているが、明らかにキャパオーバーの状態で、600匹すべての世話ができる十分なスペースがない状態だ。これらの多くは昨年8月にマウイ島で発生した山火事により行き場を失ったペットたちで、同組織は、地域の人々に家と心を開いてくれるよう願っている。
マウイ・ヒューメイン・ソサエティの広報担当者であるビクトリア・イヴァンキッチ氏は、「私の経験では、これは最悪の状況だ。キャパシティの問題もある。私たちのリソースは限られている。そこに、現在私たちが保護している動物の半数が火災によるものであるという事実が加わるので、さらにストレスが増えるばかりだ」と語った。
イヴァンキッチ氏は、火災を生き延びた動物たちを助けるために、昨年8月にマウイ島にやってきた。それから数カ月が過ぎ、同氏の助けたいという思いは以前にも増して強くなっているという。
火災から半年近く経った現在でも、マウイ・ヒューメイン・ソサエティでは、ほぼ毎日、ラハイナの焼け跡から動物を引き取っているという。8月から同組織のシェルターで暮らしている“キーブラー”もそのようなペットの1匹だ。スタッフたちはキーブラーのトラウマや恐怖、うつ病を克服する手助けをしたが、現在でもまだ彼を引き取ってくれる暖かい家庭は見つかっていない。シェルターには火災を生き延びた300匹近くの猫がおり、スタッフたちは世話を続けている。イヴァンキッチ氏は、「これはペットたちにとって、本当に唯一の生き延びるチャンスなのだ」と語った。
マウイ・ヒューメイン・ソサエティで3年近くボランティア活動に携わっているローナ・グリフィン氏は、シェルターの「ビーチ・バディーズ」プログラムに参加し、機会があるごとに毛皮の友達を外に遊びに連れ出している。同氏は、「出かけるたびに心が満たされるし、犬にとっていいことをしているのだと感じるが、これはお互いにギブ・アンド・テイクの関係だ。私たちはお互いに愛を与え合っている。素晴らしいことだ」と語った。
マウイ・ヒューメイン・ソサエティでは、ペットと一緒に暮らす里親を募集しているほか、各種ボランティアや寄付を募っている。詳しくはこちら。www.mauihumanesociety.org/
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(日刊サン 2024.1.31)