新型コロナウィルス感染が拡大して人々の生活に大きな打撃を与えた2年前から食糧支援を行っているフードバンクの無料配布に頼る人々が増えていることから、ハワイ州議会ではフードバンクに対する州からの支援を検討しているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
今まで州の一般歳出予算からフードバンクへの支出はほとんど行われてこなかったが、今年は特別な事情を考慮して、オアフ島、マウイ島、ハワイ島、カウアイ島のフードバンクに200万ドルの現金支援を行うことを検討している。
この法案2169は公聴会の後、先週木曜日に上院のヒューマンサービス委員会で可決され次の段階へと進めらた。
パンデミックが長引いており、最近の物価上昇により食料品価格が上がっていることなどから食料品の寄付や現金の寄付が少なくなってきているという。
オアフ島とカウアイ島で食糧配布を行っているハワイ・フードバンクによると、2021年にはパンデミックが始まる2019年と比べて2倍の食糧を配布し、配布を受けた人々の数は50%以上増加したという。
代表を務めるエイミー・マーヴィン氏は「連邦政府と慈善活動からの支援を受けて、増加しているニーズに応えることができていますが、地域コミュニティーの中で支援を必要としている人々を支えて、誰もが必要としている食料を調達するためには州政府からの支援も必要です。連邦政府からの支援も、一般の人々からの寄付も少なくなってきています」と述べている。
ハワイフードバンクでは以前はほとんどの食料が寄付で賄われており、年間40万ドルを食料購入に充ててきたが、最近では食料品の価格が上がり寄付が少なくなったことから1カ月で100万ドルが必要なこともあるという。
シェアする
写真:
(日刊サン 2022.1.31)