オアフ島で使い捨てプラスチックの禁止が施行されてから1年以上が経過したが、議員らはハワイ州全域で禁止し、代替品の使用が新たな問題を産まないようにする新法案を検討中であるとKHON2が報じている。
海洋保護団体「Oceana」によると、毎年推定300億ポンド(約1360万トン)のプラスチックが海に入っており、これは、毎分ゴミ収集車2台分のプラスチックを海に捨てていることに相当するという。
ホノルル市をはじめ、いくつかの郡ではすでに使い捨てプラスチックを禁止する法律があるが、下院法案2536は、より大きなインパクトを与えることが期待されている。この法案の執筆者のひとりであり、シエラクラブ・ナショナル・マリーン・チームのチェアマンを務めるジョイ・レイレイ・シー氏は、「ホノルル市議会で可決された法案は、従来の石油系プラスチックを対象としたもので、バイオプラスチックは含まれていなかった。ある種のバイオプラスチックは、持続可能で環境に優しいものとして販売されている。しかし残念なことに、実際にはそうではないのだ」と説明した。
シー氏によると、バイオプラスチックの約20〜30%は、環境中で自然に分解されない物質であり、その多くには有毒な添加物も含まれているという。つまり、プラスチックの代替品の中には、環境問題をさらに悪化させているものもあるということだ。
下院法案2536を提出したリサ・マーテン下院議員によると、企業へのコスト負担を軽減するために、使い捨ての調味料パッケージ、その他の包装済み食品、ペットボトルなどは、プラスチック製であっても適用が除外されるという。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.1.30)