ここ数週間で、3つの市立公園のトイレが破壊行為により閉鎖を余儀なくされ、現在、5カ所の公園施設が閉鎖中であるとKHON2が報じている。
先週、カママル・ネイバーフッド・パークのトイレが放火され、今週初めにはルアルアレイ・ビーチ・パークでも同様の放火事件が起きている。さらに、ホノルル市公園レクリエーション局(DPR)は、ワイキキのオウア・アベニュー付近にあるクヒオ・ビーチ・パークのトイレが配管の詰まりにより閉鎖されたことを確認した。DPRは、過去には無理やり流された衣類によってトイレの配管が詰まったと述べている。
クヒオ・ビーチ・パークのトイレは先週末に閉鎖。他の2つの市施設は閉鎖されたままとなっている。
ケアヒ・ラグーン・ビーチ・パークのトイレは2016年に放火され、現在も閉鎖されたままだ。ワイマナロ・ビーチ・パークのレクリエーション棟も放火されている。
エヴァ地区の住民であるブライアン・ミーチャム氏は、娘たちの大会で定期的にケアヒ・ラグーン・ビーチ・パークに通っている。「滑り台も壊れているし、トイレもない。私が子どもの頃はこんな問題はなかったのに、娘にとっては公衆トイレが使えないのは普通のことなっている」と語っている。こうした公共の公園は、住民の税金で支えられており、広い庭を持たない多くの人々にとって公園はなくてはならない存在だ。
公園が使えないことだけでなく、ビーチパークでの違法行為や犯罪の蔓延に危機感をつのらせている住民も多い。
ポカイ・ベイ地区に住むスーザン・カーペンター氏は、他の住民とともに毎週ポカイ・ビーチ・パークとルアルアレイ・ビーチ・パークでゴミ拾いを行っている。同氏は、24日(水)の市議会公聴会で、「針、腐った食べ物、排泄物の袋、マットレス、金属製のベッドフレーム、あらゆるものが捨てられている」と語った。
多くの地域住民は、ルアルアレイ・ビーチ・パークでは違法行為が行われているため、レクリエーション目的で利用したことはないと話している。ホノルル警察(HPD)の犯罪マップによると、8月1日から12月31日までに同公園で発生した暴行事件は24件、強盗事件が2件、破壊行為の通報が12件、武器の通報が2件、強盗事件が1件発生している。この公園は午後10時から午前5時までの夜間は閉鎖されているが、統計によると、犯罪の73%は開園中に起きている。
DPRは、破壊行為に対して何百万ドルも費やしてきたが、トイレへの放火のような深刻な破壊行為の修復には何十万ドルものコストが必要で、その作業は何年もかかるという。
HPDの地区巡査部長は、市議会に対し、逮捕して取り締まる人のほとんどは、結局また同じ場所に戻ってくると述べた。現在、西オアフのエヴァからカエナに広がる第8地区では、1シフトに19人の警官を配置しているという。
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画像:unsplash.com / Paco S
(日刊サン 2024.1.29)