ハワイにやってくる観光客が途絶えることはないものの、新しい統計によるとホリデーシーズン後のこの時期に例年より観光客が少なくなっているという。

ツアー会社を経営しているキャリー・ジョンソンさんのような観光業に携わっている人々には大きな懸念が広がっているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。

ジョンソンさんは「うちの会社には4台のツアー用バンがあり、6人の運転手がいます。毎日4つのツアーを運行できるのに、今は平均で1日に1件あるかないかという状況です」と述べている。

ハワイ観光局の発表によると、今月のハワイへの訪問客数は1年間と比べて3倍となっているものの、新型コロナウィルス感染拡大前と比べるとはるかに少ない数字だという。

「毎年クリスマス後には数字が下がるのですが、今年の下降は例年よりはるかに顕著です」

この理由について住民のひとりは「個人的には経済の状況だと思います。物価は高くなっているし、インフレ率も上がっています、あるいは、観光客はコロナ関連の規制が好きではないのかもしれません」とコメントしている。

訪問客は州政府が施行しているワクチン接種や陰性証明などのセーフ・トラベル・プログラムの規制に従うのが大変だと感じているのかもしれない。

特に海外からハワイにやってくるのは非常に煩雑な手続きが必要だ。

エクアドルからやってきたシーザー・モヤさんは「本当に大変な作業でした。パスポートやビザだけでなくワクチンカードなど全てを持っていたとしても、提出しなければいけないたくさんの書類や手続きが必要です」と述べている。

デービッド・イゲ知事は今週月曜日に行われた州議会での最後の演説で、コロナウィルスとの戦いについて次のように述べた。

「我々住民の安全を確保することは、訪問先としてのハワイを安全な場所にするということであり、これは、観光業を回復させ、スモールビジネスを生き返らせ、我々の経済を再建するのに重要なステップなのです」