【ハワイニュース】ハワイ州で在宅テストキット利用率増加「PCRより正確性劣るが有益」専門家
自宅で新型コロナ感染の有無を調べることができるテストキットの利用が増える一方、それによる陽性反応の結果報告が非常に少ないことが、ハワイ州の新規感染者数に影響を及ぼしている。
カウアイ地区保健官のジャネット・ベレマン氏によると、州保健省による感染者数の報告は、完全な正確性はないものの、医療機関が入院患者の増加数を予測することに役立っているという。
ベレマン氏は「新規感染者数が報告に含まれていない場合でも、15分で結果のわかる在宅テストはウィルスの拡散を遅らせることができる。陽性だった場合、自己隔離し、接触した人にそれを伝えることで、周囲の人々を守ることができる」と話した。
イーストウェストセンターのシニアフェローで疫学専門家のティム・ブラウン博士は、ハワイニュースナウの取材に対し、次のように話した。
「自宅でのテスト結果が公の追跡システムに組み込まれていないため、実際の新規感染者は、公式発表されている数よりも多い。無症状の感染者でPCR検査を受けていない人々も、新規感染者として数えられていない。
PCR検査は、在宅テストキットによる検査よりも遥かに正確性に優れており、無症状でも陽性反応が検出できる。最終的には、在宅テストの結果が自動的に保健省に送信されるシステムが導入されることを期待している」
シェアする
写真:
(日刊サン 2022.1.26)