パールシティにあるサンセット・メモリアル・パークという墓地の状態が問題となっているとKHONが伝えている。
ハワイアン・セメタリー・アソシエーションという会社が墓地の所有者だが、数年前にその会社のオーナーが亡くなって以来、誰も管理していない状態が続いている。
墓地内には雑草が生い茂っており、ホームレスの人々がキャンプをしている。
親族がこの墓地に眠っている人々にとっては心が痛む状態だが、墓地を掘り起こして遺骨を別の場所に埋め直すには少なくとも数千ドルの費用がかかると言われている。
祖父がここに眠っているトゥリ・タファイさんは「愛する家族が亡くなって、遺骨のある墓地がこんな状態になってしまっているというのは、亡くなった家族に対して申し訳ない気持ちです」とコメントしている。
市議会では問題解決のために、ボランティアが墓地を片付けられるよう免責とする条例を可決したが、ボランティアができることには限界がある。
地域のボランティアグループだけではなく、工業用機材が必要なほどゴミや雑草があるのだ。
また、墓地の区画の記録が保管されていないため、どの区画に誰の遺骨が埋葬されているかがわからなくなっているという。
そのために掘り起こして遺骨を移そうとしても多額の費用がかかってしまう。
パールシティ自治会長のラリー・ヴェレイ氏は先週ホノルル市商務消費者問題局の職員と会い、この墓地に関連する企業の問題を解決して誰かが事業を引き継ぐように裁判所に申し立てることについて話し合っている。
ヴェレイ氏をはじめ多くの人はハワイ州政府がこの墓地を引き取って運営してくれることを希望しているが、免責問題と運営コストが問題となるという。
商務消費者問題局が墓石と遺骨の位置調査を行っている一方、清掃作業のボランティア活動も引き続き行われており、次の清掃活動は2月19日(土曜日)午前7時から予定されているという。
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写真:
(日刊サン 2022.1.25)