デービッド・イゲ知事は1月24日(月曜日)に知事として8回目、そして最後の州議会での演説を行った。
普段感情を表に出さないことで知られているイゲ知事だが、30分近い演説の終わりには涙で詰まる場面も見られたとホノルル ・スター・アドバタイザーが伝えている。
演説の中で、イゲ知事は納税世帯に対して、納税者とその扶養家族それぞれに1人100ドルの税還付を提案した。
また、現在特に不足している隣島の医師数の増加、メディケイドを利用している住民に対する医療提供、アフォーダブルな住宅の提供、モロカイ島とラナイ島を含む隣島へのブロードバンドのインターネットアクセスなどに取り組むことを発表した。
納税世帯1人100ドルの税還付については州議会の承認を含め、受け取り方や期日など詳細を決定する必要があるが、総額1億1,000万ドルを州の一般財源から引き出すことになる。
イゲ知事は「地域コミュニティーの経済活性化のために最善のことができるよう取り組んでいきたい」と述べている。
知事はレッドヒル燃料貯蔵タンクからの燃料流出が原因と見られている汚染水問題に対して「海軍指導層と共にハワイにおける水道水が安全でクリーンであるように対策をとるように伝えてあります。タンクから燃料を抜き取ることは最初のステップですが、長期的な解決にむけて取り組んで行かなければいけません」と述べている。
新型コロナウィルスに関しては「大恐慌、真珠湾攻撃、ベトナム戦争など歴史は今までに何度も私たちに試練を与えてきましたが、みんなが協力して力を発揮し、答えを見つけ、道を模索しながら前進していかなければなりません」と述べた。
知事の演説を受けて上院議長のロン・コウチ議員は知事からの税還付の提案については検討すると述べ、下院議長のスコット・サイキ議員はハワイの経済再建のために役立つものとして州財政に繰り込めるかどうか検討するとしている。
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写真:
(日刊サン 2022.1.25)