オレゴン州議会で、カンガルーの革製品を禁ずる法案が提出されたとフォックス・ニュースが伝えている。
カンガルーの革製品と聞いて、そんなものがあるのかと思う人は少なくないだろう。
しかし、実は、あるものには広く使われている。
サッカーシューズだ。
特に底面全体に滑り止め(クリート)がついているものはクリート靴と呼ばれるが、これにはカンガルーの革が使用されており、一般に販売されている。
もちろん、スポーツ製品を幅広く扱っている「ナイキ」社も、カンガルーの革を使用したサッカーシューズを製造販売しているが、同社はオレゴン州に本社を置く、州内最大手の雇用主でもある。
提出された法案では、死んだカンガルーの一部を含んだ製品を買う、受け取る、販売する、商業交換するなどの行為を違法とするとしている。
ナイキ社は、サッカーシューズに使用されているカンガルーの革は非常に少ない部分で、適正に農場で飼育されたものから供給されているとしている。
オーストラリアでは、カンガルーの商業飼育は法的に認められており、2021年には130万頭のカンガルーが商業利用のために屠殺されている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.1.24)