ワイキキのクヒオ・アベニューの山側からアラワイ運河までの間は、アパートやコンドミ二アムが立ち並ぶ住宅地区だ。
そこに新しくバーを作るという計画に対し、周辺の住民からは反対意見が出されているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
新たにバーができることによって、周辺の騒音や、破壊行為がさらに悪化するのではないかと懸念されているという。
「888 Phoenix」というバーの建設が予定されているカイウラニ・アベニュー近くに暮らすマライア・ホワイト氏は、「ワイキキの住民として、街中では騒音があることはわかっているが、なぜそれをさらに悪化させようとするのか。ワイキキ全体を住みづらくする必要はあるのか」と話す。
しかし、地域の誰もがこの計画に反対しているわけではない。
同様にカイウラニ・アベニュー近くに住むグウェンドリン・ポッチェ氏は、「40年ここに暮らしている。こういった問題はワイキキでの生活の一部だ」とコメントした。
通常、新たな店舗が作られて酒類販売許可申請が行われると、ホノルル市リカー・コミッションから地域住民に通達が郵送され、住民らには意見を表明する機会が与えられる。
今月初め、888 Phoenixが酒類提供の申請を行ったところ、ホノルル酒類委員会には、住民からの許可拒否の請願書が200件以上集まった。
しかし、同委員会は、反対数が少なすぎ、また計画案にも特に問題はないとして請願を却下したという。
当時委員長代理だったマラマ・ミン氏は、「反対は地域全体の総意ではなく、一部の近隣住民からだけだ。それに、計画されているバーは非常に小さな店で、大きな影響を与えるとは考えられない」とコメントしている。
ワイキキ自治会のメンバーであるジェイコブ・ウィンセック氏は、「騒音に対処する必要があるのは明らかなのに、残念な決定だ。ワイキキの住民は、観光地の中心で暮らしていることを十分に理解しているが、現状はバランスが大きく崩れてしまっている」と述べた。
反対派住民らは、マラマ・ミン委員長代理の辞任を含む最近の酒類委員会の変化に、バーの立地に関する議論を再開させるチャンスかもしれないと期待している。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.1.24)