コオリナでビーチ駐車場に対する抗議活動
新型コロナウィルス感染拡大に伴い、コオリナ・リゾートでは昨年3月に4箇所のラグーン駐車場を閉鎖した。そして、10月の観光再開に伴って駐車場もオープンしたが、収容制限の50%しか駐車できない状況が続いている。
これに対して周辺の住民たちはラグーンの駐車場を完全に再開して住民のビーチアクセスを守ろうという運動が起こっているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ハワイのビーチへの公共アクセスを守ろうとする団体「フリーアクセス連合」のメンバーであるジョン・ショックリー氏は「天気の良い日には、周辺に住む多くの家族はコオリナへ行こうとするのですが、アウラニ・リゾートの近くの第1駐車場とマリオット近くの第4駐車場では一個おきに駐車スペースがコーンで遮られています。我々は、新しい市長のもとでホノルル市が法令を施行し、コオリナのマネージメントが駐車場を100%開放することを求めています」と述べている。
この団体は1月24日の午前10時からコオリナ・リゾートの入り口近くのファーリントン・ハイウェイ沿いで駐車場の開放を求めるサインを掲げるデモを行うことにしているという。
「多くの人が集まってサインを掲げ、我々と一緒に駐車場を開放するように要求する声を平和的にあげてほしいと思います」
抗議活動は新型コロナウィルス対策として、参加者にはマスク着用、社会的距離をとって車を停め、車のそばでサインを掲げるようになっているという。
デモに参加を予定しているジェシカ・ウォーラー氏は「うちの子供はコオリナのラグーンで泳ぐのが大好きです。新型コロナが拡大する前ですら、駐車場に入るのに長い列があって大変だったのに、今ではもう不可能に近い状態なのです」と述べている。
ホノルル市当局によると、コオリナのラグーンは市のものではないが、無料駐車場と一般への開放を条件に開発を許可されたものだという。
コオリナ・リゾートの報道担当者であるネルソン氏はこの動きに納得できないとしている。
「現在新型コロナウィルスの感染がまだ拡大しているし、人々の集まりは5人以下に制限され、暴力を伴う抗議活動がアメリカ中で起こっているときに、ごく少数の人々がこの問題について主張し続けているのは信じられない思いだ。コオリナは各駐車場に最低20台分のスペースを一般に開放することを市当局と合意している。駐車場制限の措置はラグーンでの密を避けるためのものだ」
(日刊サン 2021.1.22)
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