壊れた防犯カメラ
ホノルルのチャイナタウン周辺には犯罪防止と犯人検挙を目的とした防犯カメラが設置されているが、もう何年も使用されていない状態だとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
設置されている防犯カメラは26台だが、実際に機能しているのはたった6台だ。
ホノルル警察によると20台の防犯カメラが使用されていない理由は、23年前のカメラシステムのため、カメラや機材が壊れていても部品も製造終了となっており、修理できない状態だという。
カメラシステムを新しいものと入れ替えるには20万ドルかかるという見積もりがすでに出ていたが、新しいものが設置されることはなかった。
チャイナタウン・ビジネス・コミュニティ協会の会長であるチュー・ラン・シューバート・ウォック氏によると「数年前にこの見積もりが出た時に、値段があまりにも高すぎて実現しなかった。ホノルル市には他にも優先事項がたくさんあったからだ。それでチャイナタウンはホームレスと違法薬物の常用者が来る街になってしまった」という。
ホノルル市は2019年にワイキキ周辺に設置されたカメラシステムと連動させることによってチャイナタウンに新しい防犯カメラを設置しようと予算をとった。
しかしここで問題となったのは運用維持のために誰がカメラをチェックするかというものだ。
以前はチャイナタウンの住民がボランティアで行っていたが、長くは続かなかった。
ウォック氏はホノルル警察が担当者を任命してくれることを願っている。
いずれにせよ予算として承認されたチャイナタウンの新しい防犯カメラは2022年6月までに設置される見通しだ。
周辺の犯罪防止と犯人検挙のために最も適した設置場所を検討しているという。
写真:Richie Chan _ Shutterstock.com
(日刊サン 2021.1.21)
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