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【ハワイニュース】侵略種駆除コスト、年間数十億ドルに ハワイ侵略的外来種評議会報告

ハワイ侵略的外来種評議会は、コキフロッグ、ヒアリ、コーヒーさび病菌などの侵略的外来種(以下侵略種)の駆除にかかる州予算が、年間数十億ドルに達したという報告書を発表した。KHON2の報道によると、駆除にかる費用を侵略種の上陸阻止対策に充てることで、長期的にはコストの削減に繋がるという。

侵略種の1つであるミナミオオガシラ(brown tree snake)の駆除だけでも、ハワイ州は年間214,000万ドル(約2,443億円)を費やしている。一方、ミコニアなどの植物や、ヒアリ、スズメバチなどの昆虫の侵略種は、住民の健康やインフラ、観光、農業に影響を与えることから、年間約86,600万ドルの経済損失に繋がっていることが推測されている。

ハワイ侵略的外来種評議会は報告書の中で、農務省と国土天然資源省が、州内の空港、港で行う検閲や、ハワイ大学の研究にかかる予算を大幅に上げることが解決策の1つになるとしている。

報告書ではまた、コキカエルの鳴き声対策として防音壁を設置することを提案している。ハワイ島では、コキカエルの鳴き声が原因で不動産価格が下降しており、2006年には不動産業界で年間推定760万ドルの損失があったという。

昆虫学を専門とするハワイ大学マノア校のダニエル・ルビノフ教授は、「侵略種の上陸阻止のための取り組みは個人でもできる」という。「例えば、ホリデーシーズンのクリスマスツリーは、地元産か、プラスチック製のものを購入することをお勧めします。庭の植物なども、ハワイの自然にある種類を取り入れるとよいでしょう」

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写真: Forest & Kim Starr / Wikipedia

(日刊サン 2022.1.20)

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