コロナ渦中でも新ビジネス
フレッド・デアンジェロさんと妻のシェリルさんはハワイで30年以上もレストランビジネスに携わっているベテランだ。
フレッドさんは、パラミノというレストランの総料理長を務めたこともあり、一時は夫婦でタートルベイリゾートの中でレストランを経営していたこともある。
そして昨年初めにはアラモアナ・ホテルの中で新しいレストランを出店しようと計画を立てていた時に新型コロナウィルス感染拡大が始まって、全ての予定が狂ってしまった。
フレッドさんは「春には秋になったらと思い、夏には年が明けたらと思い、そして今になっても計画は頓挫したままです」と述べている。
しかし、そんな中、新しいチャンスが巡ってきたのだ。
シェリルさんはチーズやハムやサラミなどのシャークテリーと呼ばれる加工肉製品をボードにのせた前菜が大好きで人が集まる機会にいつも作っていた。しかし昨年のホリデーシーズンはみんなで集まることができなくなってしまった。
そこで、各種のチーズ、いろいろなシャークテリーにフルーツなどを盛り合わせたものを箱に詰めて、クリスマスのギフトとして家族や友人の家に届けた。
その数は20箱。
それがきっかけとなり口から口へ、そしてインスタグラムなどのソーシャルメディアによって人々へ伝わり注文が舞い込むようになったのだ。
デアンジェロ夫妻は、それから2週間のうちに400箱の注文を受けて、「バブリー・アンド・ブルー(シャンペンとブルーチーズ)」という名前のオンラインビジネスが始まり、あっという間に商業用キッチンで作るまでになったとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
シェリルさんは「いつも良い面だけをみるようにと娘にも言っています。そして今持っているものに感謝をして頑張れば、物事というものは必ず自ずと道が開けていきます」と述べている。
コロナで新しいレストランをオープンする計画はうまくいかなかったけれど、新しいビジネスが成功するように願っているという。
(日刊サン 2021.1.20)
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