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【世界のこぼれ話】歩道橋で立ち止まると罰金1000ドル ラスベガス

周りをきらびやかなカジノの明かりに囲まれたラスベガス・ストリップの歩道橋。その上で、写真を撮ったり、大道芸人を見たりするために立ち止まることを禁じる条例が16日(火)より施行された。違反をした場合、最高6カ月の懲役または1000ドル(約14万8000円:148円/ドル換算)の罰金が科せられる可能性があるとAP通信が報じている。

ネバダ州クラーク郡の委員会は、今月、ストリップ地区の歩道橋で「立ち止まったり、立ったり、他人を立ち止まらせるような行為に従事すること」を禁止するこの条例を全会一致で承認した。また、歩道橋に連結した階段やエレベーター、エスカレーターの周囲20フィート(約6メートル)までの範囲も含まれる。なお、エレベーターや階段、エスカレーターの利用を待っている人が立ったり止まったりすることは禁止されていない。

クラーク郡は、この「歩行者流動帯条例」は大道芸人を見たり写真を撮るために立ち止まる人をターゲットにしたものではなく、橋を渡る歩行者の連続的な流れを確保することで公共の安全を高めるためのものだと述べている。当局は、声明の中で、「当措置は、この世界的な観光スポットが、人々が訪れ、横断するのに安全な場所であり続けることを保証するのに役立つだろう」と述べている。

しかし反対派は、この禁止令は憲法修正第1条で保護されている権利を侵害すると主張している。ネバダ州アメリカ自由人権協会のアタル・ハセブラ事務局長は、「その権利とは、デモの権利を意味するかもしれないし、信仰心をシェアすることを意味するかもしれないし、大道芸人を意味するかもしれない。これらの権利は、歩道橋を含む公共の場では最高レベルで保護されるべきだ」と語った。

クラーク郡は、立ち止まることが禁止されているエリアを示す標識をストリップに設置する予定だと述べている。

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画像:stock.adobe.com / RomanR

 

(日刊サン 2024.1.19)

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