ハワイ州では、年明けからこれまでに、少なくとも4件の交通死亡事故が発生しており、うち3人は歩行者だったとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ホノルル警察(HPD)によると、オアフ島で今年最初の交通死亡事故は4日(木)午後7時44分ごろ発生した。71歳のジョビー・カエオさんがカパフル・ストリートにて横断歩道の外を渡っていたところ、北方面行きの車にはねられた。警察はカエオさんをはねた運転手を、第一級過失致死傷、飲酒運転、死亡または重傷を伴う衝突の疑いで逮捕した。
州運輸局(DOT)のエド・スニフェン局長は、翌日のニュースリリースにて、「2024年を、71歳の男性の悲劇的な死からスタートしようとしている。死亡事故の原因となる典型的な危険行為を避けるよう、すべての人に呼びかける。酒を飲んだり、運転能力が変わってしまうような物質を摂取したりせず、速度を落として制限速度を守り、道路と周囲に注意を払ってほしい」と述べた。
なお、HPDは、交通事故による死傷者を減らすため、2月末まで抜き打ちで飲酒運転検問所を設置し続ける予定だ。
2件目は、ハワイ島ヒロで、5日(金)、道の中央を歩いていた若者がパトカーにはねられ死亡した事故だ。被害者はサミュエル・ムワレイさん(16歳)と確認されている。
3件目は、その2日後の7日(日)に起きた。早朝、ハワイ島のハワイ・ベルト・ロードにて、ピックアップトラックで岩の堤防に激突するという単独事故により、31歳のマウイ島男性が死亡した。
4件目は、DOTの統計にはまだ含まれていないが、ハワイ島マウンテンビューのウェイン・メッツさん(66歳)の死亡事故だ。メッツさんは11日(木)、オフオフ・ストリートを歩いていたところ、ダッジのピックアップトラックにはねられた。
ハワイ島警察によると、2023年の同時期には交通死亡事故は1件だけであったのに対し、2024年にはすでに3件起きているという。
DOTによると、2023年の交通事故死者数は州全体で94人で、2022年の116人から減少した。しかしオアフ島だけ見ると増加しており、1月1日から12月27日までの交通事故死者数は58人だった(2022年同時期は56人)。
また、オアフ島では2023年にオートバイと原付に関連した死亡事故が2022年より多く、自動車に乗った人を巻き込んだ死亡事故も若干多かった。州全体では、自転車による死亡事故が2022年の7件に対し、2023年は9件と多かった。ホノルル救急医療サービスは、e-bike(電動自転車)の事故が増えていると指摘している。
シェアする
画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.1.18)