【世界のこぼれ話】555.5カラットのブラック・ダイアモンドが公開 ドバイ・アラブ首長国連邦
オークション会社サザビーズが世界でも極めて稀なダイアモンドを公開したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
555.5カラットのブラック・ダイアモンドはまるで地球上のものと思えないが、実際宇宙からやってきたものだと考えられている。
「ザ・エニグマ(The Enigma)」(エニグマは「謎」という意味)と名付けられたこの貴重な石は、1月17日(月曜日)にアラブ首長国連邦のドバイで報道陣に公開され、この後アメリカのロサンジェルスへ渡って公開された後、2月に英国ロンドンで開催される予定のオークションで競売にかけられる予定だという。
サザビーズによるとこのダイアモンドの価格は少なくとも680万ドル(およそ7億8,000万円)と予想している。
サザビーズは支払い方法として暗号通貨も受け付けるという。
同社の宝石専門家ステファニー・スティーブンス氏によると、このブラック・ダイアモンドの形は中近東のカムサのシンボルの形で、カムサとは強さ、力による保護を象徴しており、アラビア語では5を意味するという。
また、ダイアモンドには5Cと言われる重要な5つの要素(カラット、カット、カラー、クラリティ、コンフィデンス)があり、このブラック・ダイアモンドは55面にカットされている。
このダイアモンドは全て5という数字に関連しているのだ。
ブラック・ダイアモンドは隕石が地球と衝突して化学蒸着から形成されたか、もしくはその隕石自体から形成されたものと見られている。
ブラック・ダイアモンド自体が非常に稀な物質で、ブラジルと中央アフリカでのみ発見されているが、今回のダイアモンドの大きさは桁違いだ。
ブラック・ダイアモンドの宇宙起源説は炭素同位体と高い水素含有量に基づいているという。
写真: Shutterstock
(日刊サン 2022.1.18)
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