別業界から建築業に転職したハワイの2人の女性が、高収入を手に入れ、さらにハワイの次世代を担う女性建設実習生を指導する活動も行うなど、業界をリードする存在として注目を集めているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ドライウォーラー(乾式壁整備士)のトリシャ・タケタ氏(38歳)は、飲食業を経て、2012年にドライウォーラーの見習いをスタートした。大工のバネザ・オーストリア氏(40歳)は、観光・ホテル業界を経て、2016年に建設業に転向した。
見習いは時給21.80ドルで、借金のない無料教育を受けた後、オーストリア氏のような大工は時給53ドル、タケタ氏のようなドライウォーラーは時給53.25ドルという職人レベルの給与に昇給する。さらに、1時間働くごとに5.25ドルが「休暇・休日資金」として支給され、通常は半年ごとに5000ドルが支給される。
ハワイ・カーペンターズ組合の組合員6000人のうち、女性はわずか83人で、その内訳は31人の職工と52人の見習い工となっている。同組合によれば、アメリカ本土とカナダには50万人の大工がいるが、そのうち女性は1万4240人(職工レベル9305人、見習い4254人)しかいないという。
タケタ氏とオーストリア氏は、ハワイ・カーペンターズ組合の「シスターズ・イン・ザ・ブラザーフッド」プログラムの一員として、女性の実習生の指導を行っている。
タケタ氏は、建築業について、「生活費を稼ぎたい女性にとって、福利厚生が充実し、大学の借金をせずに働ける絶好の機会だ。私たちはより多くの女性を求めており、採用した女性を維持するためにも、私たちはもっと良い仕事をする必要がある」と語った。
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画像:stock.adobe.com / Ermolaev Alexandr
(日刊サン 2024.1.17)