1月14日午後6時27分(ハワイ時間)、海底火山が噴火してトンガに津波が押し寄せたが、オアフ島に住むシアさんにはトンガに暮らす母と妹がいた。
シアさんは噴火直後にトンガタプにいる妹と電話で話していたが、その時妹は「電話で聞こえるかどうかわからないけれど、車の中にいると屋根に何かが落ちてきているのが聞こえるの。ひょうが降ってきているみたいな感じよ。でも実際には小さな黒い石なの。島全体が黒く覆われているみたい。今から高いところに逃げようとしているの」と言っていたが、その後すぐに携帯電話が途絶えてしまった。
その後かけ直してみても、ソーシャルメディアにメッセージを残しても連絡が取れなくなってしまったのだ。
シアさんは「世界中にいるトンガ人が家族に連絡をしようとしていて、みんなが私と同じように心配していたのだと思います。心配でどうしようもなく、ソーシャルメディアには世界中から祈りの言葉が溢れていました」と述べている。
その後もシアさんは家族と直接連絡が取れないままだったが、英国高等弁務官オフィスに勤務するいとこのアナさんから衛星通信を通じて連絡がきて、母と妹が無事であることが確認されたという。
「家族が無事であることが確認されただけでなく、電力が復旧されており、島間で電話が通じているそうで安心しました」
シアさんは家屋がどうなっているかどうかまだ心配しているという。
一方、ハワイではこの影響で海の安全が確保されないということで高校のレガッタ競技大会が中止となっている。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.1.17)