ホノルル市とハワイ州当局は、オアフ島で特に犯罪率の高いダウンタウンとワイキキを中心に、犯罪を一掃する作戦に取り組んでいるとKHON2が報じている。
ホノルル警察署(HPD)によると、今年に入り、既に複数の暴力犯罪が起こっている。
今週、ケワロ・ベイシンで66歳の被害者が白昼に暴行されるという事件が起こった。タートルベイリゾートの駐車場では、観光客2人が銃を突きつけられ、強盗される被害に遭ったという。
ハワイ州上院議会では、今年度の公共安全向上対策の1つとして、再犯防止プログラムの支援に取り組んでいる。
ハワイビジターアロハ協会(VASH)CEOのジェシカ・リッチ氏は、「現在、最も注意すべきエリアはワイキキ。1人で出歩くことはお勧めできない」と警告する。
ワイキキ地区を担当するトミー・ウォーターズ市議会議長は、「HPDは慢性的な警官不足にある。現在、HPDに資金を回すなどし、巡回する警官の増員を図っている」という。
ホノルル郡検事のスティーブ・アルム氏は、KHON2の取材に対し、次のように話した。
「アアラ(Aala)公園を含め、チャイナタウンは未だ危険な場所といえる。過去に何度も暴力犯罪が起こっているエリアだ。
犯罪を減らす方法の1つとして、逮捕歴が多い人々の扱い方を変えることがある。チャイナタウンでは過去5ヶ月間で、路上生活が慢性化しているホームレス100人以上が逮捕された。
そのうち、薬物所持法違反で逮捕された人々については、オアフ刑務所(OCCC=Oahu Community Correctional Center)での治療プログラムに参加させるよう取り計らっている。
こういった取り組みは犯罪を減らすほか、犯罪多発地域の活性化や公共の安全回復にも効果的だ」
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写真: Shutterstock
(日刊サン 2022.1.14)