州議事堂の池の修理に3,000万ドル
ハワイ州政府が莫大な予算赤字を抱えている中、州議事堂の池の補修工事に3,000万ドルかかるという事態に議員たちが眉をひそめているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
州政府会計局長のカート・オタグロ氏は、何年もの間池の水が漏れて議事堂の地下室に入り込んでいる状況を説明し、池の補修工事のために今年1,750万ドル、来年1250万ドル、合わせて3,000万ドルの予算を議会に求めた。
「ペンキは錆びてきているし、電気照明も水漏れで危険であることからシャットダウンしています。昨年敷いたばかりのカーペットの上にも水漏れしています」
州は一時的な対策として池のひび割れた部分に防水セメントを塗り込む作業を行なったが、もっと長期的な対策が必要だという。
3,000万ドルは池の構造的な問題を解決し建築的な補修作業に使われる。
オダグロ氏は「このような資金の調達をお願いするのに最悪の時期であることは承知していますが、州議事堂だということと、管理維持する責任があることをご理解ください」と述べている。
州議会議員たちも補修の必要性は理解しているものの、新型コロナウィルスで経済的打撃を受けている中でどうやって資金を調達するのか難しいという。
ハワイ州は14億ドルの財政不足が予想されており、まずは疲弊しているハワイ経済を立て直すことが最優先課題である。
下院議長のスコット・サイキ議員は「皆さんご存知のように、今年は予算が非常に厳しい状態です。健康被害とか安全面での大きな問題がない限り、建設プロジェクトに対しては難しい」と述べている。
写真:Gimas _ Shutterstock.com
(日刊サン 2021.1.14)
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