ホノルル動物園の2頭のスマトラトラが、今月に入り相次いで持病の腎臓病が悪化したために安楽死措置が取られたとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
先週5日(木)、15歳のオス「シアトル」がバルトネラ感染症にかかり、腎臓の状態が悪化したため安楽死の措置が取られ、次いで23歳のメス「クリッシー」も11日(水)、12年間治療が続けられていた腎臓病が悪化し、同様に逝った。
園長のリンダ・サントス氏は、「2頭を失い、非常に辛い思いをしている。クリッシーもシアトルも、十分に長生きし、良い一生を送った。慢性腎臓病はトラを含めてネコ科のメスによく見られる病気で、他の動物園や専門家らと協力し、クリッシーとシアトルに最高の医療と世話を提供してきた」
2頭のトラの相次ぐ死で、現在ホノルル動物園には、クリッシーの孫にあたるメスの「アナラ」1頭が残るのみだ。
同園では、動物園水族館協会の種保存計画に基づき、アナラに出産させるためにシアトルをバトン・ルージュ動物園からホノルルに連れて来たが、シアトルの死により、アナラの交配について今後改めて検討していくという。
スマトラトラは絶滅危惧種に指定されており、平均寿命は15〜20歳とされている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.1.13)