ホノルル市の元マネージング・ディレクター(市長の補佐職)、元企業顧問、公安委員会会長の3人が共謀して連邦政府からの支援金を不正に使用したという容疑で裁判にかけられる。
元マネージング・ディレクターのロイ・アマミヤ容疑者、元企業顧問のドナ・レオング容疑者、元公安委員会会長で元ホノルル警察署長代理のマックス・スウォード容疑者は、1月12日(水曜日)午前6時30分にカポレイでFBIに出頭したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
前日の1月11日遅くFBIが3人の弁護士に対して、現在FBIによって捜査が行われている公務員汚職事件で逮捕するという通達を受けたためだ。
その後午前11時30分に行われた連邦裁判官によって起訴されたが、3人は弁護士を通じて無罪を主張している。
5万ドルの保釈金を支払って保釈されており、裁判は3月14日午前9時から行われることが決定した。
起訴状によると、2016年7月1日から2017年6月3日までの間、3人は共謀して連邦政府から資金提供を受けているホノルル市のプログラムから5,000ドル以上を横領したという。
その金は、ホノルル警察の職員を採用するために連邦政府から受けた支援金だったが、3人は共謀して、元ホノルル警察署長ルイ・ケアロハ (詐欺や公務妨害などで7年の実刑判決を受けており、その妻で元ホノルル検察官キャサリン・ケアロハも同罪で13年の実刑判決を受けている)を解任するために支払う和解金の一部として使用したとされている。
ルイ・ケアロハは当時ホノルル警察署長だったが、妻と共に詐欺容疑で捜査対象となっており、解任の声が上がっていた。
そのため解任させるための和解金を支払う必要があったが、ホノルル警察は予算から和解金を支出することを拒否して和解金の支払いのために市議会の承認を要求したため、3人はホノルル警察幹部に対して警察職員採用費用と人員不足をおぐなう追加予算を和解金に充てるよう指示したという。
スウォード容疑者はホノルル市議会で和解金について説明を求められた際に、ケアロハ被告に対する支払った金は警察署長として在職したことに対する退職金であると回答していた。
この3人はカーク・コールドウェル元市長政権時代の行政官であったことから、スター・アドバタイザー紙がカーク・コールドウェル氏にコメントを求めたところ、弁護士のレックス・スミス氏から回答があり「3人は公共サービスの分野で素晴らしいキャリアを持っています。その経験に基づいてホノルル市として採用を決定しました。また、3人は有罪が確定するまでは無実であり、私としては今後の展開を見守っていきます」と述べている。
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写真:Mark Van Scyoc _ Shutterstock
(日刊サン 2022.1.13)