ホノルル検察官のスティーブ・アルム氏は1月11日(火曜日)に、裁判所が市議会議員シャロン・ハー氏を飲酒運転裁判を証拠不十分で却下した件で、担当裁判官を公式に批判したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
昨年2月22日、シャロン・ハー議員はモイリイリ地区にあるバーを出てから一方通行のサウス・ベレタニア・ストリートを反対方向に向かって運転をしていたところを警察官に止められ、アルコール検知テストを拒否して逮捕されていた。
スティーブ・アルム検察官は火曜日に行われた会見で担当したスティーブン・ハートレー裁判官を批判し、裁判中に却下申し立てるということは刑事裁判手続き規則に違反するもので、これを裁判所が許可したことは不当であり、有罪を小目雨するための十分な証拠があったと述べた。
容疑を却下されたハー議員は今後同じ罪で裁判にかけられることはなくなった。
アルム検察官によると、裁判却下の申し立てはどの裁判においても行われるものだが、裁判官がこれを認めることは極めて稀であり、アルム検察官が裁判官だった15年の間には一度も認めたことはなかったという。
検察はハー議員が正常な判断のできる状態ではないほどの量をアルコールを摂取していたというだけの明白な証拠があると主張した。
ハー議員は一方通行の通りを逆走して、別の道に曲がろうとしてモペッドと別の自動車にぶつかりそうになっており、警察のパトロールカーが駐車場に停車するように求めてもうまく運転できず、対応した警察官はハー議員から強いアルコール臭がしたと証言している。
また、直前までいたバーではサーバーがハー議員に4本のビールを提供したと証言していた。
ハー議員の弁護士であるハワード・ルーク氏は、ハー議員は最初の1本を飲んだだけで、残りの3本については口を付けただけだったと反論し、ビールとともに処方箋薬を飲んでおり、その辺りの道路事情に詳しくなかったために間違えて一方通行の通りを逆走してしまったと主張していた。
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写真: Shutterstock
(日刊サン 2022.1.12)