コロナによって観光業に最も打撃を受けた国は
ワールドトラベル・アンド・ツーリズム・カウンシル(WTTC)が中心となって、新型コロナウィルスによって最も観光収入が落ち込んだ国5つを発表した。
「新型コロナの影響で、国境閉鎖などそれぞれの国が対策を打ち出して予想もできない状況の中、旅行業界と観光業界は非常に困難な1年を経験した。世界的に見て観光業界は財政的に打撃を受けて、航空会社や、旅行会社、宿泊施設などあらゆるところが感染の影響を受けた」と述べている。
● 打撃を受けた国1位 アメリカ合衆国
2020年にアメリカが失った観光収入は1,472億4,500万ドルとされる。
感染拡大で各州が旅行に制限をし、またヨーロッパを含む主なマーケットからの入国を禁止したことが原因とされる。
- 打撃を受けた国2位 スペイン
2020年中に海外からの観光客を2,000万人受け入れたものの、観光収入への打撃は467億700万ドル減とヨーロッパで最も打撃を受けた。
昨夏にはヨーロッパからの旅行者受け入れを再開したが、アメリカを含むその他の多くの入国は今でも禁止されたままだ。
- 打撃を受けた国3位 フランス
フランスは毎年8,900万人以上の観光客を迎え入れているが、2020年は国境封鎖などの対策によって420億3600万ドルの損失となった。
- 打撃を受けた国4位 タイ
タイはすでに海外からの旅行者の受け入れを始めているが、アジアで最も人気のある国の損失は375億400万ドルとされる。
- 打撃を受けた国5位 ドイツ
隣国からの旅行者に対する規制は6月に解かれているものの、アメリカやイギリスなど多くの海外旅行者に対しては国境を閉ざしているドイツでは、346億4,100万ドルの損失となった。
(日刊サン 2021.01.12)
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