「カピオラニ・メディカル・センター・フォー・ウィメン・アンド・チルドレン(カピオラニ病院)」の看護師組合は、今月末から1週間のストライキに入ると発表したが、経営陣は利用者に対し、ストライキ中も病院のケアの質を維持する計画があることを保証している。
ホノルル・スター・アドバタイザーの報道によると、カピオラニ病院の約600人を代表するハワイ看護師組合(HNA)は、10日(水)、両者の契約交渉が合意に達しなかったため、経営側にストライキを通告した。ストライキは21日(日)午前7時から28日(日)午前6時59分まで行われる予定となっている。
約4カ月におよぶ交渉の主な争点は、看護師がシフト中に担当する患者数の上限を定めた看護師・患者比率の要求だという。組合員は、看護師がより多くの患者に負担を強いられているため、給与よりもこの点を最優先事項としてきたという。一方、病院経営陣は、固定された比率は、流動的な環境の中で患者のニーズに柔軟に対応する能力に影響を与えると主張している。
HNAのローズ・アガス・ユウ委員長は、声明にて、「我々は病院側の条件の多くを受け入れ、いくつかの譲歩を求めた。カピオラニの経営陣は、コミュニティのために尽力し、常に患者を優先すると公言しているが、我々の個人的な交渉にはそれが反映されていなかった」と述べた。
カピオラニ病院の最高執行責任者であるギジェット・ルスセッタ氏は、「我々は、ハワイ州のライセンスを持つ経験豊富な看護師の一時的な労働力を確保している。彼らはカピオラニの患者に必要な専門的サービスを提供する準備ができている」とし、ストライキ中もカピオラニは年中無休、24時間体制で質の高い医療を提供することを約束すると語った。
同病院はまた、経験豊富な看護師が州内で最も高給取りの看護師になれるよう、全面的な昇給と長期勤務手当を提供していると述べた。
シェアする
画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.1.11)