ホノルルで70年以上営業している数少ない掃除機専門店が廃業することがわかった。パンデミックにも耐えたが、店主は別れの時が来たと語っているとKHON2が伝えている。
バキューム・クリーナー・センターは、1953年の創業以来、キング・ストリートとペンサコラ・ストリートの角に店を構えてきた。かつては、市場に出回っているあらゆる掃除機や部品が所狭しと並べられていたが、現在、その空っぽの棚と壁が、この店の長い歴史の終焉を物語っている。
オーナーのバリー・シュナイダー氏は、「人々は私たちがこれからもこの場所で、顧客のお手伝いをすることを望んでいたかと思うと、本当に悲しい」と語った。
店の建物は売却され、同氏は廃業せざるを得なくなったが、閉店を決意したもう一つの理由があった。それは、妻の死だった。「私の妻アンドレアは、このビジネスの中心であり魂だったが、彼女は他界した。このビジネスは彼女と一緒に守ってきたし、みんな彼女を愛していた」とシュナイダー氏は語った。
何世代にもわたってこの店を利用してきた客たちは、この店がなくなってしまうことを悲しんでいる。常連客のシャロン・ナカニシ・アセナ氏は、「ここで働いている人なら誰でも、いい情報を教えてくれたり、助けてくれるので信頼できた。いつもフレンドリーで居心地が良かった」と語った。
シュナイダー氏は、引退後の人生の新たな章に向けて、すっきりとした一歩を踏み出したいと願っている。「今までお世話になった方々が大好きだったので、それがきっと一番恋しくなる部分だろう」。
バキューム・クリーナー・センターはすでに在庫のほとんどを他の掃除機店や非営利団体、慈善団体に寄付している。
シェアする
画像:stock.adobe.com / Starush
(日刊サン 2024.1.10)