市場調査会社「イプソス」の調査によると、2024年の世界的な楽観度は上昇傾向にあり、70%の人が2023年より良い年になると予想しているとNewsNationが伝えている。
経済への懸念は根強く、70%が2024年にインフレと金利の上昇を予想している。また、人工知能(AI)に対する国民の感情は分かれており、56%がAIによる医療行為などポジティブな結果を期待している一方、世界全体では64%がAIによる雇用喪失を予想している。楽観と懸念のバランスは地域によって異なり、中国などのアジア諸国はAIが新たな雇用を創出することに楽観的(74%)である一方、英国などの欧米諸国は雇用喪失に高い懸念(65%)を示している。
また、41%がソーシャルメディアの利用が減ると予想しており、2019年の28%から大幅に増加した。この変化は、TikTokの台頭や、ソーシャルメディアがメンタルヘルスに与える潜在的な悪影響に対する意識の高まりと一致している。
2024年に平均気温が上昇すると予想する人が81%、異常気象が増えると予想する人が71%と、気候変動は世界的に共通する主要な懸念事項となっている。
さらに、59%がオフィスワークへの回帰を予測しており、ハイブリッドな勤務形態からのシフトの可能性を示している。
イプソス社の調査の詳細はこちら。
https://www.ipsos.com/en-us/ipsos-global-predictions-2024
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.1.8)