昨年、ハワイ州では違法花火タスクフォースが発足し、大量の違法花火が押収されたにもかかわらず、年越しには1年前よりも多くの花火関連事件が発生した。これは、違法花火が大量に州内に流入していることを意味しており、2023年の議会から持ち越された違法花火に関する法案に期待が寄せられているとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
カール・ローズ州上院議員は、2023年に上院法案37を提出し、「違法な花火と爆発物」を無作為に検査する輸送コンテナ検査プログラムを設立することを提案した。上院法案37は、下院法案809と共に、17日(水)から始まる今年の立法会期中の審議に持ち越された。
上院法案37は公聴会は開かれず、代わりに上院法案821が署名され、州法執行局が運営する違法花火タスクフォースが設立された。7月の発足以来、主にホノルル港で本土からの輸送コンテナを押収し、約10万5000ポンド(約47トン)の違法花火を押収した。また、航空貨物経由の違法花火も押収し、郵便やコモンキャリアの出荷も監視している。さらに12月中旬に一般市民が無記名で違法花火を提出できる花火恩赦デーを開催し、515ポンド(約233キロ)を回収した。
2023年の大晦日の夜、ホノルルではロケット花火と爆発物が空を彩った。ホノルル消防署は、オアフ島で23件の花火関連事件に対応したが、これは昨年より190%近い増加率となった。ホノルル緊急サービス局は、8件の花火関連事件に対応し、うち6件は重症・重体で、被害者の中には3人の子どもも含まれている。
ローズ氏は、「10万5000ポンドもの違法花火が押収されたにも関わらず、事故数に大差がなかったということは、いかに大量の違法花火が入ってきているかを示している」と語った。2023年に法案を提出して以来、同氏は、書類と輸送用コンテナの実際の中身との不一致を調べるなど、さらに多くのアイデアが持ち込まれていると述べた。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.1.8)