5日(金)に米国疾病管理予防センター(CDC)が発表した先週(クリスマスから新年にかけてのホリデーウィーク)の最新データによると、38の州で発熱、咳、その他の症状を伴う呼吸器系疾患者数が高水準、もしくは非常に高水準であることがわかったとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
この指標には、インフルエンザだけでなく、新型コロナウイルスやRSウイルス、その他の冬季ウイルスに感染した人々も含まれている。しかし、CDCによると、インフルエンザが最も劇的に増加しているという。CDCのアリシア・バド氏は、「あと数週間はインフルエンザの流行が続くだろう」と語っているが、今のところ、今シーズンのインフルエンザは中程度だという。
CDC所長のマンディ・コーエン博士によると、インフルエンザのピークは一般的に12月から2月にかけて起こるという。当局は、今シーズンのインフルエンザ予防接種は、最も流行している株によく適合していると述べている。
CDCの推計によると、10月に入ってから今シーズン、少なくとも1000万人がインフルエンザに罹患し、11万人が入院、6500人が死亡している。死亡者のうち27人が子どもだという。
新型コロナウイルスに関しては、この冬はインフルエンザほど急速に拡大しないのではないかと見られている。CDCのデータによると、新型コロナウイルスが原因の入院数は過去3回の冬と比べて同じレベルには達していない。しかしながら、入院数自体はインフルエンザによるものよりも多い。
テキサス大学で新型コロナウイルス、インフルエンザ、RSウイルスの動向を予測するチームを率いるローレン・アンセル・マイヤーズ氏によると、新型コロナウイルスは9月にピークを迎えた後、2回目の増加を見せているという。同氏は、「現在の急増がいつ、どの程度でピークに達するかについては不確定要素が多い」と述べた。
CDCの推定によれば、JN.1と呼ばれる新型コロナウイルスの新バージョンが米国内の感染者の3分の2近くを占めている。しかし保健当局は、このウイルスが他の最近の変異型よりも重症化を引き起こすという証拠はないと述べている。
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画像:stock.abobe.com / Photoboyko
(日刊サン 2024.1.8)