昨年6月にハワイでは、1月をカラウパパ月間とすることを州法で決定した。
モロカイ島のカラウパパで亡くなったハンセン病患者を悼む月間だ。
1866年から1969年の100年以上にわたり、ハンセン病と診断された人々は家族や友人から引き離されてモロカイ島の人里離れたカラウパパと呼ばれるエリアに追いやられたという歴史がある。
8,000人以上の患者のうち、少なくとも90%はハワイ先住民といわれており、現在でも遺骨が親族により発見されているが、彼らの多くは祖先が苦しんだ残酷な状況を知らずに育っている。
19世期終わりに患者と共に暮らしながら治療にあたり亡くなったダミアン神父、20世紀初頭にダミアン神父と同様に患者の支援に生涯を捧げたマリアン・コープ修道女は共にその功績を認められ、のちにカトリック教会から聖人の称号を与えられて、聖ダミアン、聖マリアンとして列聖されている。
1866年1月6日、12人の患者が初めてモロカイ島に到着し、ダミアン神父の誕生日もマリアン・コープ修道女の誕生日も共に1月だ。
1940年代にはハンセン病はバクテリアによる感染病で、抗生物質による治療で完治することができると発見されたものの、ハワイでは1969年まで隔離対策を法律で定めていた。
写真: Shutterstock
(日刊サン 2022.1.7)
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