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【世界のこぼれ話】元旦に新規会員を受け付けなかったスポーツジム

新年の抱負として「今年はエクササイズをしよう」という目標を掲げる人は少なくない。

エクササイズをするにはスポーツジムの会員になるのが一番と、毎年1月はジムとっては繁忙期でもある。

ところが、ニューヨークを中心に高級スポーツクラブを展開している「イクイノックス(Equinox)」は、「元旦には新規会員を受け付けません」とソーシャルメディアに投稿した。

「当クラブは1月は静かにしています(We Don’t Speak January)」キャンペーンとして、TikTokで誰もいないジム内が映り、「11日です。覚えておいてください。イクイノックスでは新しい会員を受け付けません。新年の抱負はどこか別のところで実現してください」という文字が画面に表示される。

この投稿はすでに削除されているものの、話題となっているとフォックス・ニュースが伝えている。

高級ブランドのイメージを維持するため、元旦にジムが混み合うことを避けようとしたのだと支持する声がある一方で、健康のためにエクササイズをしようとする決意に水を差す行為だと批判的な声も上がっているという。

パーソナルトレーナーの資格を持つメリッサ・ケンダー氏は、次のように述べている。

「トレーナーの目的は、人々を健康的なライフスタイルに導き、長期的な運動習慣を身につけてもらうことだ。11日だからと、エクササイズの習慣を始めることはなく1231日でも、31日でもいい。重要なのは始めるということだ。『新しい年、新しい私』というありがちな考え方に対してイクイノックスが好意的でないのはわからないでもないが、始めるきっかけとして11日は相応しくないという否定的なアプローチはどうかと思う。11日にジムに入会して健康になりたいという人々を締め出すのではなく、別のやり方があったはずだ」

同じくトレーナーのネイサン・ツジ氏は、「新たにスポーツジムに入会するというのは少し腰が引けるものだ。特に自分の運動能力に自信のない人は臆病になる。イクイノックスの物言いは、『当会員は1年中フィットネスに取り組む人物だ。1日に入会しようとするような人は来ないでほしい』と意地悪なものに聞こえる」とコメントしている

イクイノックスの会費は、施設の場所や使用できる施設の数などによって違うが、高いところでは月500ドルを超えるという。

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.1.6)

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