2022年1月3日の夜、ニューハンプシャー州とバーモント州の州境のインターステート・ハイウェイの上を1匹のジャーマンシェパードの若いメス犬が走っていた。
ハイウェイを走る車に轢かれなかったのは奇跡だが、この犬には事故に遭って怪我をしてしまい動けないでいる飼い主のところに警察を連れて行くという目的があったのだ。
午後10時ごろ、ハイウェイ上に犬がうろついているという通報があって警察が現場に行ってみると、この犬は単に歩き回っているようではなかった。
警官が捕まえようとすると犬は逃げようとはしないもののどんどん進んで行き、最終的には壊れたガードレールの間を通ってひっくり返っているトラックに向かって行った。
フォードの大型トラックがガードレールを突き破ってひっくり返り、運転手と同乗者の男性2人は衝撃で車から放り出されて怪我をして動けないでいたのだ。
警察はすぐに救急隊を呼び、飼い主である男性が救い出されるところを犬はじっと見守っていたという。
救出された飼い主のランドリーさんは「僕の犬は守護天使です。あんなことをできる知能があるなんて奇跡だと思います」とフォックス・ニュースのインタビューに答えている。
駆けつけた警察も、「犬が助けを求めて事故現場に警察官を連れて行くなんて、名犬ラッシーの話のようです。この犬はヒーローです」と称賛している。
犬は勇敢な行動のご褒美として、その後おやつをたくさんもらったという。
写真: Shutterstock
(日刊サン 2022.1.6)
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