ホリデーが終わり学校では新学期が始まったばかりだが、ハワイ州では数百人もの教員が病欠で欠勤しており、代理教員が足らなくなっているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
教員組合によると、その結果としてカウンセラーや警備員までもが生徒の「子守り」をしている状態だという。
暫定教育長のキース・ハヤシ氏は「1月5日(水曜日)には、およそ800人の公立学校の教員が病欠で欠勤しており、さらに800人がその他の理由で休んでいる」と述べている。
この数字はハワイ州内の全公立学校のクラス担任のおよそ12%にあたる。
一方、代理教員派遣の要請のうちおよそ400件が代理教員不足のために補えないでいるという。
ハヤシ氏は「人手不足の状況は航空会社、医療機関、スーパーマーケット、そして学校でも同じように起きているのです」と述べている。
教員も代理教員もいない時に、教室内ではどのようになっているのかについてハヤシ暫定教育長は明確な回答を示さなかったが、「学校側は生徒児童が授業を受けられるように革新的な方法で対応しています」と答え、保護者に対しては理解を求めている。
「我々としては学校で生徒を受け入れるために全力を尽くしています。教員が教室内で教えられないクラスが出て、そのクラスの生徒たちは学校にいられない状況になった場合には、できるだけ迅速に保護者に連絡をするようにしています」
1月4日(火曜日)に新学期が始まったばかりだが、冬休み中に新型コロナウィルスの感染が拡大している。
ハヤシ氏は、現時点で学校閉鎖を行う状況ではないとしているが、今後の状況に応じて検討するとしている。
ハワイ教職員組合は、この対応について明確な計画が欠如しているとして批判の声を上げている。
「カウンセラーがクラスに行って子守をさせられ、警備員もクラスに行って子守をさせられているような状況は適正ではありません。彼らには彼らの仕事があるのです。もし遠隔授業の再開を考えているのであれば、教師側にも準備をするために数日間が必要です。対面授業や遠隔授業、またはその混合への変更はスイッチをひねるように簡単にできるものではありません。準備が必要なのです。我々組合としては教育局と話し合う必要があると思っています」と組合トップのオサ・ツイ氏は述べている。
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写真: Shutterstock
(日刊サン 2022.1.6)