キラウエア火山からのヴォグに関する情報
ハワイに住んでいる人ならヴォグという言葉を聞いたことがあるだろうが、実際に何を指すのか?
正確には噴火した火山から放出された二酸化硫黄が空気中の酸素、日光、湿気、その他のガスや粒子と反応して発生する霧状の物質で、火山(ヴォルケーノ)とスモッグ(空気汚染)から作られた造語だ。
ヴォグは航空機の視界を狭めるという問題を引き起こす一方、それを吸い込んだ人々に健康問題を引き起こすとも言われている。
特に喘息患者や慢性肺疾患の患者はヴォグによって症状が悪化する可能性が指摘されている。
テレビの天気予報でもヴォグに関する情報が毎日伝えられているが、キラウエア火山が最近噴火したことによって、ハワイ大学マノア校にあるヴォグ計測予測プロジェクト(VMAP)ではリアルタイムのヴォグ拡散予想を一般に公開しているとKHONが伝えている。
この情報により、キラウエア火山からのヴォグが数日中にどのあたりに拡散していくか、リアルタイムでの空気の質はどうなのかなどを知ることができる。
ハワイ火山観測所のデータによると、今回の噴火で1日あたり最大3万トンの二酸化硫黄が生成されているということだ。
リアルタイムのヴォグ情報はこちらから。
写真:USGS
(日刊サン 2021.01.06)
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