3日(水)朝の米国各地の州会議事堂に対しての爆破予告に続き、4日(木)に米国各地の裁判所施設を標的にした爆破予告があったことを受け、ハワイの3カ所の裁判所施設で避難と捜索が行われた。
ホノルル・スター・アドバタイザーの報道によると、ハワイではカポレイのロナルド・T.Y.・ムーン・ビル、ホノルル・ダウンタウンのホノルル地方裁判所「カウイケアオウリ・ハレ」、リフエの「プウホヌア・カウリケ裁判所」は、4日(木)朝に脅迫を受け、避難が行われた。
ハワイの連邦裁判所と州裁判所は、警備強化の中、引き続き開廷される予定となっている。
ハワイ連邦地方裁判所の裁判所書記官であるルーシー・H・カリーロ氏は、「ハワイ州司法局やその他の裁判所に対する脅迫を認知しており、法執行機関と協議を行っている。今ある情報をもとに、引き続き警戒を怠らず、裁判所は開廷される」と語った。
4日(木)早朝、爆発物が裁判所施設に設置されたと主張する大量のEメールが全国の裁判所に送信され、ハワイ州司法局とハワイ連邦地方裁判所もこのEメールを受信した。メッセージの送信者は、3日(水)に多くの州の州会議事堂施設に爆発物が設置されたと主張するメッセージを送信した人物または組織だと見られている。なお、州会議事堂では爆発物は発見されず、脅迫はデマだと判断された。
ロドニー・マイル裁判所事務局長は、声明の中で、「間違いなく懸念されることではあるが、州法執行局と協議した結果、施設に入るすべての荷物や人々の入念な検査を実施する一方で、一般公開を継続するという勧告を進めている」と述べた。
AP通信によると、4日(木)、いくつかの州の政府庁舎や裁判所が爆破予告を受けて避難し、場所によっては2日連続で短時間の混乱を引き起こしたという。ミシシッピ州会議事堂、アーカンソー州とモンタナ州の裁判所で避難が実施されたが、爆発物は発見されず、避難は解除された。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.1.5)