【世界のこぼれ話】ホエールウォッチングでクジラの出産の瞬間を目撃 カリフォルニア州
カリフォルニア州ロサンゼルス、ダナ・ポイント沖では、ホエールウォッチングができる。
2日(月)、ツアー客を乗せたボートが沖合でクジラを見つけた。
全長35フィート(およそ10メートル)を越えるコククジラ(gray whale)だが、周囲の海面が血痕のように赤く染まっていたため、乗客や乗務員は、クジラが怪我を負っているのではないかと心配したという。
ところがその直後、クジラは出産の最中だったことが判明した。
船長のゲイリー・ブリッグハウス氏によると、全員が出産を目撃していることに気づいたとき、祝賀ムードに変わったという。「恐怖から純粋な喜びと驚きに変わった。本当に感動した」と同氏。
ツアー客が撮ったビデオには、生まれた赤ちゃんクジラが母親と戯れながらボートの周囲を泳ぎ回っている様子が映し出されている。
乗客の1人、ステーシー・フォックスさんは、「興奮して叫んでしまった。一生に一度あるかないかの体験だった」と述べている。
冬の間、アラスカ近海から暖かいメキシコ沖へ移動する途中でコククジラが出産することは珍しいことではないが、その瞬間をカメラで捉えるのは稀なことだとフォックス・ニュースが伝えている。
シェアする
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.1.5)