キングズ・ハワイアンが訴えられる
キングズ・ハワイアンのスイートロールといえば、ハワイで知らない人はいないだろう。
あの甘くてフワフワとしたパンを製造しているのは70年の歴史を誇るキングズ・ハワイアン社だが、消費者に対して虚偽イメージを与えたとしてニューヨーク州で集団訴訟を起こされているとフォックスニュースが伝えている。
原告団を組織するニューヨーク州のシーハン弁護士事務所によると「キングズ・ハワイアン社は、スイートロールがいまだにハワイ州で製造されているというような虚偽の印象を消費者に対して抱かせた」としている。
実はアメリカ本土で販売されているキングズ・ハワイアン社のスイートロールは1977年からカリフォルニア州トランス市の工場で製造が開始され、2010年からは東海岸の需要の高まりに応じてジョージア州フローリーブランチ市の工場でも製造が行なわれている。
キングズ・ハワイアン社は1950年に日本人移民の息子でハワイ生まれのロバート・タイラ氏によってハワイ州ヒロで創業され、パンのパッケージ袋には会社名、創業日とともに創業地のヒロの名前が印刷されている。
原告団の人々はこの場所の記載は、あたかもパンがハワイ州ヒロで製造されているような虚偽のイメージを消費者に与えているとしている。
もしハワイ州で製造されていないと知っていたら、キングズ・ハワイアンのスイートロールを購入しなかったとして損害賠償を求めるとともに、パッケージ袋の記載を変更するように要求している。
フォックスニュースはキングズ・ハワイアンに対してコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
写真:Keith Homan / Shutterstock.com
(日刊サン 2021.01.04)
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