ハワイ州保健局食品医薬品部門は、レキット/ミード・ジョンソン・ニュートリション社(Reckitt/Mead Johnson Nutrition)の粉ミルク製品「エンファミル・ニュートラミゲン・ハイポアレルゲン」の自主回収を発表したとKHON2が伝えている。
該当の粉ミルク製品は、クロノバクター・サカザキに汚染されている可能性があることからリコールが決定した。クロノバクター・サカザキは、敗血症や髄膜炎のような重篤で生命を脅かす感染症を引き起こす可能性のある細菌だ。
敗血症や髄膜炎にかかると、食欲低下、癇癪、体温の変化、黄疸、うなり声のような呼吸、異常な動きなどの症状が現れる。この細菌はまた、腸管障害を引き起こし、血液を介して体の他の部分に広がる可能性がある。
レキット/ミード・ジョンソン・ニュートリション社によると、問題の製品はすべて広範な検査を受け、クロノバクター・サカザキについては陰性だったという。
しかし、米国外で流通した製品のサンプル検査でクロノバクター・サカザキ汚染の可能性が指摘されたため、慎重を期し、影響を受けた可能性のあるすべてのロットを回収することになった。
リコール対象商品のバッチコードとサイズは次のとおり。
「エンファミル・ニュートラミゲン・ハイポアレルゲン(Enfamil Nutramigen Hypoallergenic)」
ZL3FHG:12.6オンス缶/ZL3FMH:12.6オンス缶/ZL3FPE:12.6オンス缶/ZL3FQD:12.6オンス缶/ZL3FXJ:12.6オンス缶/ZL3FRW:19.8オンス缶
「ニュートラミゲン」シリーズの液体ミルクおよびその他の「エンファミル」製品は、リコール対象外となっている。なお、現在のところ、ハワイを含む米国でリコール対象製品に起因する病気や有害事象の報告は出ていない。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.1.3)